みなさん胡蝶蘭の寿命ってご存知ですか?
記念日のプレゼントのみでなく、法人向けのギフトとしても人気なので何かと目にする機会の多い胡蝶蘭ですが、意外とどんな花なのか知られていないことも多いです。そこで
という疑問に答えるために、胡蝶蘭の寿命や花持ちについて紹介します。
花屋的な視点から園芸初心者でも花を長く楽しむための簡単なコツなども書いているので、参考にしてもらえると幸いです!
目次
胡蝶蘭の花は1ヶ月~3ヶ月も花持ちする
大切な取引先からいただいた胡蝶蘭、すぐ枯れることがないよう長く楽しみたいことと思います。
鉢植えの胡蝶蘭は花のなかでも持ちがよく、オフィス内といった環境でも1~2ヶ月くらいはキレイな花を咲かせる植物です(他の花は屋内だと1~2週間ほどで傷みやすい)。
置かれた季節や環境が良かったり、育て方が上手だったりする人であれば3ヶ月以上花を維持できることも。
見た目は可憐ですがなかなか丈夫な花なんです。
花が終わってしまってもまだ胡蝶蘭は生きている
とはいえどれだけ丁寧に扱っても、いずれ花びらは萎れて散ってしまいます。
しかし花が終わっても、葉っぱや根っこに茎といった胡蝶蘭の株自体はけっこう元気に生きていることが多いです。
以前花屋に勤めていたころも、ギフトでもらった胡蝶蘭を何年も大切に飾っていた会社さんが多くありました。
また手入れの仕方によっては「2番花(花が散った後に茎を切った場所から再度生えてくる花)」を楽しめることもあります。
オフィスで育てる場合は仕事の合間にお世話する感じになるので少し大変ですが、余裕があれば育ててみるのも楽しいと思いますよ。
胡蝶蘭の寿命は10年ほど。野生化であれば50年近く生きることも
法人ギフトとしての性質上花が終わると処分されてしまうことも多い胡蝶蘭ですが、けっこう長寿な花で、野生下では50~60年ほど生きるとも言われています。
ただし日本は原産地の気候とは違いますし、園芸用の品種ですし、そもそも屋内に置かれた植物はどうしても弱りやすくなってしまうので、オフィスのような環境では10年くらいが平均的な寿命かと。
扱いにくそうなイメージがあるかもしれませんが、花自体は決して弱くはないので育てるのも難しくはありません。
胡蝶蘭を寿命まで育てるには植え替えが必須
胡蝶蘭を何年にも渡って栽培するためには、日々のお世話も大切ですが「植え替え」が必須です。
植え替えとは新しい土と入れ替えることで、根詰まりなどを防ぎ、胡蝶蘭を健康に保てます。
胡蝶蘭は着生植物で土に根を張るタイプではないので、用土には水苔やバーク(樹皮を乾燥させたもの)が好相性。
【初心者向け】胡蝶蘭の寿命と花持ちを延ばすためのコツ
法人ギフトとしていただいた胡蝶蘭の寿命を延ばすコツは、以下のようなものです。
- ラッピングを外しておく
- 良い環境に置く
- 水やりの量は適度に
① ラッピングを外しておく
お届けされた状態の胡蝶蘭はほとんどがラッピングされています。
通気性を確保するために見た目がシンプルな素焼きの器を隠すためのものですが、胡蝶蘭の生育上はよくありません。
根本の風通しが悪くなってしまうからです。
せっかくの包み紙を取ってしまうのは気が引けるかもしれませんが、長く生育させたいのであれば思い切ってラッピングは外してしまいましょう。
② 良い環境に置く
胡蝶蘭をどの場所に置くかは、胡蝶蘭の寿命と大きく関係します。
オフィス内で置き場所を探す場合は以下の項目をできるだけ満たしていることが望ましいです。
外光が差し込む
どこか作り物めいた美しさのある胡蝶蘭ですが植物なので、当然呼吸や光合成をしています。
光のない暗い場所に長く置くと弱ってしまうので、窓際の明るい場所で育てましょう。
ただし夏場など直射日光が強すぎると葉が焼ける恐れがあるので注意です。
適温が維持されている
胡蝶蘭は熱帯性の植物で、日本の冬の寒さには耐えられません。生育には20℃前後が一番適温で、冬場でも可能であれば10℃以上をキープしたいところです。
オフィス内は野外よりも気温が安定しますが、外気が入り込むような冷えやすい場所は避けましょう。
風通しが良い
植物全般を屋内で育てる場合は蒸れが天敵で、とくに夏場は風通しが悪い場所だと根腐れしてしまうことも多いです。
会議室など密閉された場所ではなくある程度人が行き来するような、空気が循環する場所が置き場として適しています。
③ 水やりの量は適度に
オフィスで胡蝶蘭を管理する場合、間違ってしまいやすいのが水やりの量や頻度です。
季節や置き場の環境にもよりますが胡蝶蘭はそれほど多くの水を必要としない植物で、水やりをしすぎると根が腐って逆に調子が悪くなります。
根が乾く期間を作ることが大切なので、
根を覆う水苔が完全に乾く → たっぷり水を上げる
を繰り返すことが大切です。
まとめ
胡蝶蘭という花の寿命と、オフィスで長持ちさせる方法についてでした。
胡蝶蘭はけっこう丈夫で寿命も長い植物なんだ、と思っていただけたのではないでしょうか?
オフィスのインテリアとしても活躍してくれるので、育てる機会があればぜひ実践してみてください!
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