法人向けのフラワーギフトとして長く定番の胡蝶蘭ですが、贈る際にはいくつか注意点があります。
とくに送り主などを記載する「立て札」は気をつけたいポイントのひとつ。
仕事上付き合いのある会社でお祝いごとがあったので、いざ発注しようとした際に
と悩んだことがある方もいるかと思います。
今回は胡蝶蘭ギフトにおける立て札の重要性と、記載するべき内容についてまとめました。
目次
胡蝶蘭における立て札の重要性と選び方
- 法人向けお祝いギフトの胡蝶蘭に立て札は必須
- 素材はいくつかあるがビジネスシーンでは木札がおすすめ
- 一般的な立て札の構造
法人向けお祝いギフトの胡蝶蘭に立て札は必須
B to B用のギフトとして胡蝶蘭を贈る場合は、鉢に「立て札」をつけるのが一般的です。
もちろん発送の際の伝票などに宛先や贈り主は記載されていますが、立て札がないと「この胡蝶蘭はどこの会社からの贈り物だったっけ?」と、お届け先で混乱が生じる可能性があります。
とくに法人ギフトとしてはメジャーで、お祝いごとの際には複数並びやすい胡蝶蘭ではなおさらです。
胡蝶蘭は立て札やラッピングなどと合わせて一つのギフトとして成立します。
立て札がついてないとややぶっきらぼうな印象で、ビジネスシーンではマナー違反に取られてしまうこともあるので、特別な理由がなければ立て札はつけるようにしましょう。
素材はいくつかあるがビジネスシーンでは木札がおすすめ
立て札は紙素材のものもありますが、高級感が出るので木目調の「木札」がおすすめです。
ただし木札は概ねサイズが大きく、1万円以下の小ぶりな胡蝶蘭などにつけるとあまりバランスが良くないので、ミニサイズの場合は紙札の方が良い場合もあります。
結婚お祝いに還暦お祝いなど個人的な御祝いを兼ねていたり、特別な取引先でより感謝を表わしたい場合は、札と合わせてメッセージカード等をつけるのも有効です。
一般的な立て札の構造
専門店によって立て札の作り方や大きさは異なりますが、多くの場合は縦25~30cm、横9~12cmくらいの木板に、60~80cmくらいの棒が組み合わさった形になっています。
文字は手書きで書かれることはほとんどなく、たいていは木目調の紙に印刷して貼り付けます。
縦書きの方がフォーマルな印象があり胡蝶蘭そのものも縦に長いシルエットのため、立て札も縦型が多いですが、社名がアルファベットの場合など用途に合わせて横にすることも可能です。
立て札に記載するべき内容
厳密なルールが存在するわけではありませんが、立て札には「お祝いの目的」、「贈り主」、「贈り先」の3点を記すことが多いです。
以下にそれぞれの解説をしていきます。
- 内容① お祝いの目的
- 内容② 贈り主
- 内容② 贈り先
- +αの内容
- レイアウト
内容① お祝いの目的
お祝いにも様々な種類があるので、「社長就任祝い」など贈る目的を赤字などで記載することが多いです。
「就任御祝」、「開店御祝」、「移転御祝」、「上場御祝」、「当選御祝」、「栄転御祝」、「開業御祝」、「竣工御祝」、「結婚御祝」、「誕生日御祝」、「還暦お祝」、「退職御祝」など
スペースがなかったり細かく記載したりする必要がなければ単に『祝』・『御祝』などと記すだけでも構いません(「祝 ご移転」など上記と組み合わせる場合もあり)。
内容② 贈り主
立て札をつける際に「贈り主」の記載はほとんどの場合必須です。
自社名に加えて代表者の肩書と氏名を並べるパターンが多いですが、社名のみでも問題ありません。
「贈り先」の氏名と混同しないように気をつけましょう。
内容③ 贈り先
法人ギフトは宛先が会社全体であったり、新社長の就任お祝いなどわざわざ記載せずとも贈る相手が自明なことの多いので、送り主の名義とは異なり「贈り先」の記述は省略されることも少なくありません。
しかし誰宛の胡蝶蘭かひと目でわかりやすく周囲の人へのアピールにもなるので、開店祝いといった用途で胡蝶蘭を届ける際は、贈り先を明記したほうが喜ばれることもあります。
+αの内容
芸能人が何らかの舞台に出演したり、公演御祝いとして胡蝶蘭を贈ったりするときは、御祝いの言葉に合わせて具体的なイベント名まで記載することをおすすめします。
イベント会場には多くの花が並ぶので、明記しないと誰宛なのかよくわからないまま下げられてしまうケースも・・・。
また目立たせる意味も兼ねて会社の「ロゴ」を挿入する場合もあります。文字だけでなく簡単な画像の印刷に対応してくれる業者もあるので、事前に確認してみましょう。
レイアウト
文字のレイアウトも原則があるわけではありませんが、縦書きの場合右から「送り先(記載する場合)」、「お祝いの目的」、「送り主」という並びが一般的です。
立て札に何を書くべきかは少し迷うポイントですが「お祝いの目的」、「贈り主」、「贈り先」の3点を伝えれば、ほとんどの専門店で自動的にサンプルを作ってもらえるので、心配無用です。
立て札をお願いする際の注意点
注意① 注文は口頭ではなくフォーマットやメールで行う
実は立て札は胡蝶蘭の注文のなかでも、とくにトラブルが起こりすいポイントでもあります・・・。
社名や人名は他にはない固有のもので、ミスタイプや誤解を生みやすいからです。
とはいえ社名などを間違えてしまうのはとても失礼なため、できるだけ慎重に発注したいところ。
電話など口頭でお願いすると思い違いが起きやすいので(「浜」→「濱」など)、ホームページに用意されているフォーマットやメール、FAXでの注文だとより安心です。
注意② 有料の場合がある
専門店によって異なりますが、立て札に別料金が設定されていることもあります。
紙札は無料ですが木札は1,000~1,500円くらいかかる場合も。
会社から発注する際は予算が決められていることも多いと思うので、胡蝶蘭本体のみでなくラッピングや輸送料を含めたオプションが別途いくらかかるかも、事前によく確認しておきましょう。
まとめ
法人ギフト用の胡蝶蘭とは切っても切り離せない「立て札」についてでした。
ギフトの主役はあくまで胡蝶蘭なので軽視されてしまうこともありますが、それだけに思わぬミスが起きてしまうこともあります。
自社の効果的なアピールのためにも、立て札の記載はしっかりチェックしておきましょう!
《関連記事》