移転、上場、新役員就任など、会社では定期的にお祝い事が発生しますが、その際に贈られるギフトとして最もメジャーな品が「胡蝶蘭」です。
会社として立派な胡蝶蘭鉢を受け取った経験がある方という多いと思います。
しかし贈られたは良いものの悩みがちなのが
という点です。
今回はビジネスシーンで胡蝶蘭を受け取った際のお礼のマナーを、お礼の品物の相場やお礼状の例文も交えて解説します。
目次
ビジネスシーンで胡蝶蘭をもらったら、お返しするのが一般的
胡蝶蘭に限らずですが、お祝いに対して善意でもらったギフトなので「お返しをしなければいけない」というビジネスマナーがあるわけではありません。
しかし胡蝶蘭は高価で、気持ちのこもった品物です。
また胡蝶蘭を贈られるということは、それだけ普段から大事なビジネスパートナーでもあるはず。今後の会社間の付き合いを円滑にするためにも「お祝い返し」は忘れずにしておきましょう。
といっても律儀にギフトを贈り返す必要はなく、基本的にはお礼状でOKです。
7本立ち以上にもなるような特注胡蝶蘭をいただいた時や、特別重要な取引先である場合以外は何か品物をつける必要はありません。
胡蝶蘭のお祝い返しをする際のポイント
先方にお祝い返しをする際に、気をつけておくべき4点についてまとめました。
- お礼状
- お祝い返しの相場
- 品物の内容
- タイミング
①お礼状
誕生日など個人的なお祝いで胡蝶蘭を受け取った場合は、電話やメールでのお礼でも問題ありませんが、ビジネスシーンでいただいた際は「手紙」でのお礼が一般的です。
時候の挨拶やお礼の言葉とともに、お礼状をしたためましょう。
シーンによって使い分ける必要はありますが、お礼の例文を下記に記します。
株式会社××
(個人に贈る場合は肩書と氏名 ◯◯ ◯◯様)
謹啓
××の候(時候の挨拶)、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は多大なるご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、この度は◯◯(胡蝶蘭を贈ってもらった対象)の××(上場祝いなどお祝いの内容)に際して、見事な胡蝶蘭をいただきまして、誠にありがとうございました。
皆様のいつもながらのお心づくしに答えるため、なお一層の努力をしてまいりますので、今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう伏してお願いいたします。
まずは略儀ながら書中にてお礼申し上げます。
謹白
平成△△年△月△日
株式会社××
◯◯ ◯◯(差出人の会社名と必要であれば役職、氏名)
【Check Point!】
- 相手の会社の名前や氏名の綴りを間違えない
- 時候の挨拶からはじめる
- 敬語の使い方に気を付ける。例えば昇進祝い、栄転祝いなどで胡蝶蘭を受け取った場合でも、自社からの視点で「着任」、「異動」などに言葉を置き換える
- これまでお世話になったお礼と、今後のお付き合いに向けてのお願いの言葉を添える
- 謙虚な姿勢を保ちつつも、気取った慇懃無礼な感じにならないよう気を付ける
②お祝い返しの相場
もしお礼状のみでなく品物もつけて贈り返す場合は、商品の金額に注意しましょう。
一般的には2,000円~贈り物の胡蝶蘭の3割くらいが相場です。
高くてもいただきものの胡蝶蘭の半額くらいにおさえるべき。
それ以上はかえって気をつかわせてしまうので、お金かけるのはよろしくありません。
③品物の内容
プライベートでお返しする場合はいろいろ選択肢もありますが、ビジネスシーンでお返しする際は
- カタログギフト
- タオル
- お菓子
あたりが無難です。
お花の贈り物にお花を返すのはマナー違反なので、フラワーギフト系は避けましょう。
また陶器類は割れ物で縁起が悪く、マットや履物など足で踏むような品物も相手を見下しているような意味合いがあるためNGとされています。
④タイミング
胡蝶蘭の到着から1週間以上経ってのお返しだと少し遅いという印象になってしまいます(郵送期間を考えると受け取ってから3日以内に対応するのがベスト)。
緊急性が高いことではないので後回しになってしまいがちですが、お礼はタイミングも大事。
内容も大切ですが即時対応することも相手への敬意の表れになるので、胡蝶蘭が届いたらできるだけ早めにお礼の準備を始めましょう。
まとめ
胡蝶蘭をビジネスシーンで受け取った際の、お礼の仕方についてでした。
もちろんお祝いの内容や相手との関係性に応じたお礼をしなければいけませんが、基本的には記事でまとめたような点に気を配れば、先方への失礼なくお祝い返しできます。
お礼のやり取りを通じて、会社間の関係がより深まることを願っています!
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