胡蝶蘭

胡蝶蘭の根っこは空気中に伸びる!気根を持つ「着生植物」胡蝶蘭

胡蝶蘭は友人家族の記念日用のプレゼントとしても、法人お祝い用のフォーマルなギフトとしても使われる、まさしくフラワーギフトの王様のような存在です。

東南アジアなど年中温かい国が原産の胡蝶蘭は独特な生態をしており、根っこも他の植物にはないような特徴を持っています。

胡蝶蘭に限らずですが養分や水分を吸収する根は、植物にとって最も大切な部分。

ハーブさん
ハーブさん
 胡蝶蘭を健康的に育てるには、根っこのことを知ることが大切です!

そこで胡蝶蘭の根っこの特性について、まとめてみました。

樹木の上で生活する「着生植物」胡蝶蘭

花びらのユニークさに目を奪われがちな胡蝶蘭ですが、実は根っこもちょっと変わった見た目をしています。

ほのかに緑がかった白色で、品種にもよりますがストローくらいの太さのものも。
根本からワシワシ生える様子は、花の優美さとは対照的に生命力にあふれているようです。

一般的にイメージされる植物の根っことはちょっと違う印象があるかもしれませんが、これは胡蝶蘭の生活スタイルに関係しています。

胡蝶蘭は野生下では土中に根っこを張るのではなく、背の高い他の木の幹や枝に根っこを張って体を支えているのが特徴の植物。

地面から離れた場所で生活しているんですね・・・。
このような性質の植物は「着生植物」と呼ばれています。

ギフトで販売されている胡蝶蘭は他の園芸植物のように鉢に植えられていますが、実は胡蝶蘭にとってあまり自然な状態ではないんです。

胡蝶蘭の根っこは空気中に伸びる「気根」

胡蝶蘭の根っこは木の上を這っていく性質があるので、土の中ではなく空気中に伸びていきます。
このような根っこは「気根」と呼ばれ、なんと空気中から水分を吸収します。

そのため胡蝶蘭を長く育てていると鉢から根っこが飛び出したりもしますが、問題はありません。

見た目が悪くなるので切りたくなってしまいますが、根っこは成長に関わる大事な部分なので、できるだけ切らないのが吉です。

胡蝶蘭の根っこは水をやりすぎると根腐れする

胡蝶蘭の根っこは多湿な環境が苦手

保水力が高い通常の土では生育に適さないため、多くの胡蝶蘭は水苔やバークなど通気性の高い資材に植えられています。

ギフトで胡蝶蘭をもらったけど、いつの間にか元気がなくなって枯れてしまったという場合、水のやりすぎによる「根腐れ」が原因であることが多いです。

葉っぱにシワなどができていたら、根腐れのサイン。

根腐れしてしまった根っこは黒っぽくなるので、少し持ち上げてみると判別可能です。
一度根腐れしてしまった根は元にはもどらないので、切断するしかありません。

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胡蝶蘭を健康に成長させる「植え替え」の手順

根腐れを防いで胡蝶蘭を健全に育てるには、定期的な植え替えが必要です
根っこが伸びるスペースがないと窮屈で、株全体に負担がかかることもあります。

植え替えの時期は気温が上がってきて、夏の盛りの前の5月下旬くらいがベスト

以下のような手順で植え替えを行うと、胡蝶蘭もよりすくすくと成長していきます。

①株を鉢から取り出す

胡蝶蘭の株を鉢から引き抜きます。
鉢の表面と内面に根っこがへばりついていることもありますが、傷つけないようにゆっくりと引き剥がしましょう。

②水苔を取り除く

古くなった水苔を取り除きます。
傷んだ葉っぱなどがあるなら、この段階で切り落としてしまってかまいません。

③弱った根を切る

黒くなっていたり、萎れてたりする弱った根っこはハサミで切り落とします。
茎は上に伸びるので、根っこの下の方は古くなっていることが多いです。

④新しい水苔で根を覆う

湿った水苔を丸めて株の底部にあてがい、そこから根っこ全体を巻くように水苔で覆っていきます。

⑤鉢に株を植え込む

水苔で根本を覆った胡蝶蘭を新しい鉢に入れます。
鉢の隙間にも棒などを使って水苔を詰めて、ぐらつかないようにしょう。
胡蝶蘭が沈んでしまうようなら、発泡スチロールなどで底上げするのもありです。

⑥明るく乾きやすい場所で管理

日当たりと風通しの良い場所で2週間ほど管理します。
新しい環境に慣れるまでは水やりは控えめがよく、葉っぱに霧吹きするくらいにしておきましょう。

まとめ

胡蝶蘭の「根っこ」について、胡蝶蘭という植物の生態などを交えながら解説しました。

多湿な状態が続くことを嫌う胡蝶蘭を元気に育てるには、水やりの量などを調整して根腐れを防ぐことが重要です。

ギフトとして受け取ることも多いので、ぜひ長持ちさせてください!