胡蝶蘭といえばイベントや記念日を、華やかに彩ってくれることで人気の花。
お祝いの品として贈ったことがある方も多いと思いますが、実は贈る際にはいくつかの「マナー」があり、とくに法人ギフトでお届けする場合は注意が必要です。
そこで今回は
という方向けに、ビジネスシーンで胡蝶蘭を贈る時のマナーについて、基本的なところから解説してみました。
胡蝶蘭は会社の大事な取引相手や目上の方にお届けするケースも多いので、贈る機会が多い方はぜひチェックしてみてください!
目次
法人ギフトとして胡蝶蘭を贈る時のマナー
- 立て札をつける
- ラッピングは必須
- 贈るタイミングに気をつける
- 置かれるスペースに配慮する
- 仕立ての数は奇数を選ぶ
- 胡蝶蘭の相場に注意する
①立て札をつける
胡蝶蘭は様々な種類がありますが、よく使われる白の大輪といった胡蝶蘭は見た目がよく似ています。
そのため大企業など多くのお祝いの品を受け取る企業に届ける場合は、立て札をつけないと贈り元がどこかわからなくなってしまうことも。
お祝いの内容や自社名などを書いた「立て札」は必ず付けるようにしましょう。
胡蝶蘭の専門店であれば、ほぼ必ずオプションで付けてもらえます(有料のこともあるので要確認)。
もし先方の社名や氏名を記載する際には、誤字脱字がないよう細心の注意を。
母の日など個人間で贈り合う胡蝶蘭には紙でメッセージプレートをつけることも多いですが、法人向けギフトの場合は「木札」を付けるのがベターです。
②ラッピングは必須
見栄えの良い飾り鉢に植えられていることもありますが、基本的には鉢がそのまま見えてしまわないよう、胡蝶蘭にラッピングは必須です。
普通の花屋さんやネット通販店であればほぼ間違いなくつけてもらえますが、胡蝶蘭の種類や大きさによってはラッピングできないこともあるので気を付けてください。
お祝いごとであれば色選択に特別なルールはありません(お葬式やお見舞いで贈る際は派手な色を避けるのがマナー)。
お店にお任せしても良いですが、自社のコーポレートカラーを使用したり、贈り先の方の好きな色を使ったりすると、こなれている感を出せます。
③ 贈るタイミングに気をつける
胡蝶蘭はお祝いのタイミングに合わせて贈る必要があります。
遅れると失礼ですが、早すぎてしまうのもまた失礼。
一般的には以下くらいのタイミングが良いです。
開店・開業・開院祝い | 開店祝いなどの場合は、胡蝶蘭がオープン時に置かれていることが大切。当日配送でも良いですが、先方が忙しいことも少なくないので、確認を取りつつ前日に送れると丁寧です。 |
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会社設立・移転・上場祝い | 事前に案内があると思いますが、前倒しせずに当日にお届けします。 式典などが開催されホテルなどの会場に送る場合は、前日の午後などのほうが先方も慌ただしくない可能性が高いです。 |
栄転・退職祝い | 栄転や転職が正式に決定した後に贈ります。 |
就任・昇進祝い | 基本的には就任や昇進が正式に行なわれた当日に贈ります。 事前に情報が入ることもありますが、まだ前任者の方がいる場合もあるのでフライングしてのお届けはNG。 まれに仏滅など縁起が悪い日を避けることもありますが、今はあまり気にせず当日に贈ってしまうケースが多いです。 |
出演祝い・楽屋見舞い | 公演の当日、複数日にまたがって行われる場合は、その初日に間に合うようにお届けします。 大きなイベント会場に贈る場合は混雑が見込まれるので、余裕を持って時間指定することをおすすめします。 |
④ 置かれるスペースに配慮する
胡蝶蘭は実際のところギフトとしてかなり大きく、3本立ちの胡蝶蘭であっても横幅は50~70cm、高さは70~90cmほどになってしまいます。
大きな会社の受付など胡蝶蘭を置く場所が広く用意されているのであれば問題ないですが、送り先によっては置き場所がなく迷惑になってしまうことも。
個人経営の飲食店などに贈る際は気を付けましょう。
高価で気持ちのこもった贈り物なのでおいそれと処分するわけにもいかず、困らせてしまう危険性もあります。
スペースが限られると想定される場合は、あえて中大輪やミディ胡蝶蘭など小ぶりなものを選ぶのも親切です。
⑤ 仕立ての数は奇数を選ぶ
商品として販売されている胡蝶蘭は見た目を整えるために、ワイヤーに沿わせて「仕立て」られており、この本数によって見栄えや金額は変わってきます。
ビジネスシーンで贈る場合は仕立ての数が「奇数」のものを選ぶのが基本です。
とくに別れを連想される「2」と、死をイメージさせる「4」は、あまり縁起がよくありません(4本立ちなんて商品はまず存在しませんが・・・)。だたし6本や8本はとくに問題ないです。また基本的にありませんが”苦”を思わせる9本もNG。
縁起物という商品としての特性上たいていの胡蝶蘭は奇数立ちで植えられていますが、念の為チェックしておきましょう。
⑥ 胡蝶蘭の相場に注意する
ビジネスシーンで胡蝶蘭を贈る場合、お祝いの内容によってある程度相場が決まっています。あまりに安すぎたり高すぎたりすると、少し違和感を与えてしまうかもしれません。
贈り先の方や企業との関係性によっても左右されるので悩みどころでもありますが、一般的には以下ぐらいの金額が目安とされています。
一般的な付き合いの会社 | 付き合いが深い会社 | |
開店・開業・開院祝い(大手) | 20,000~30,000円 | 30,000~50,000円 |
開店・開業・開院祝い(個人) | 10,000~20,000円 | 20,000~30,000円 |
移転お祝い | 15,000~25,000円 | 20,000~30,000円 |
上場お祝い | 15,000~25,000円 | 30,000~50,000円 |
昇進・栄転・退職お祝い | 15,000~25,000円 | 20,000~30,000円 |
会社設立お祝い | 20,000~30,000円 | 30,000~50,000円 |
社長就任お祝い | 20,000~30,000円 | 30,000~70,000円 |
受勲・受賞お祝い | 15,000~25,000円 | 30,000~50,000円 |
公演お祝い・楽屋お見舞い | 15,000~25,000円 | 20,000~30,000円 |
まとめ
ビジネスシーンで胡蝶蘭を贈る際には抑えておくべき「マナー」について解説しました。
品質の良い胡蝶蘭を贈ることも大切ですが、相手への失礼がないようマナーに配慮することも同じくらい重要です。
今回まとめた記事を胡蝶蘭を贈る際のチェックリストのように活用してもらえたら幸いです!
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